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ダメな自分の直し方

何をやっても長続きしない

「今年こそ、英会話をものにするぞ!」「夏までに−8kg、ダイエットしてやる!」「もうタバコはすわない!絶対禁煙だ!」

 そうやって意気込んで始めたはずなのに、気がついたら、一度も開いたことのない教材の山。ガラクタと化したダイエット器具、そして居酒屋で禁断の一服…。



 「やっぱり俺って、ダメだなあ。何をやっても続かないなあ。」



 言いようのない挫折感。自己嫌悪。



 かくして、自分を責める → 自信を失う → 他の目標への意欲も失う → ますますダメになる、とダメな自分が永遠に拡大再生産されていく…。



 この悪循環をなんとしても断ち切らなければなりません。



 そのためには、まず、当初の目標が本当に自分にとって取り組むに値するものかどうか、見直す必要があります。



 「英語ができれば、なんとなくいいかなっと思って。」

 「みんなダイエットしてるし…。」

 「なんか職場でもそんな雰囲気だから…。」



 もし、こんな漠然とした理由で始めたのなら、途中で投げ出しても全く問題がありません。そもそも続ける必要性をあなた自身が感じていないからです。



 ところが、このように必要性がないにもかかわらず、漠然としたイメージだけで目標を立ててしまい、結果、必要以上に自分を責めている方が非常に多いのです。



 まるで我慢大会。これで続くはずがありません。



 本当に必要と感じたことにだけ、達成した時の魅力的な自分を想像しながら取り組む。それが長く続かせる第一のコツです。



 そして、次に知っていただきたいことは、長続きしたり途中でやめてしまったりしたことは、あなたの意志の強さとは全く関係ない、ということです。



 あなたが求めているのは、実は、強い意志ではなく継続的な行動ではないでしょうか。



 つまり、問題は意志ではなく行動なのです。



 「その行動を長続きさせるためには、だから途中でくじけない強い意志が必要なんじゃないか。」



 そう思うかもしれませんが、違います。重要なのは行動が長続きするよう環境を整えてあげることです。これが長続きさせる第二のコツです。



 具体的には、以下の2点です。



(1)ターゲット行動を増やす。

(2)ライバル行動を減らす。



 「ターゲット行動」とは、「物事を続けるために増やしたいと考えている行動、あるいは減らしたいと考えている行動」のことです。



 例えば、先の例で言えば「英会話の勉強をする。」「ダイエットのために運動する。」「タバコを吸わない。」といった行動のことです。



 従って、こうしたターゲット行動を起こしやすい条件を作ってあげればいいわけです。例えば…



・英会話テキストをいつも持ち歩く。(学習時間確保のため。)

・安易にコンビニに近寄らない。(思わずお菓子を買ってしまうから。)

・飲みに行くときは、必ずタバコが嫌いな上司と同伴。(飲むと吸ってしまうから。)



 一方、「ライバル行動」とは、「ターゲット行動を邪魔する行動」のことです。



 「テレビをだらだら見すぎて、英会話の勉強をすっぽかしてしまった。」「どうしてもケーキに手が伸びてしまう。」そんな経験ありませんか。



 このように「テレビをだらだら見る。」「ケーキを食べる。」「食後どうしても吸ってしまう。」(禁煙ではタバコを吸う行動そのもの。)がライバル行動です。



 従って、このライバル行動が起こりにくい条件を作ってあげればいいわけです。例えば…



・テレビを押入れにしまってしまう。

・ケーキを食べてしまうたびに500円貯金する。

・食後、タバコの代わりにコーヒーを飲む。



 もちろん、どのような行動が効果的かはその人によって大きく異なります。大切なことは、普段の自分の行動をよく観察して、ターゲット行動やライバル行動の直前直後の状況が何か明確にすることです。



 その上で、ターゲット行動が起こる直前の状況を増やし、ライバル行動が起こる直前の状況を減らすよう、工夫すればいいのです。これが第三のコツです。



 以上のコツを踏まえれば、あなたはきっとどんな目標でも最後までやり抜くことができるでしょう。問題は、強い意志ではなく行動の変化なのです。



 これまで述べたことは、下の本でより詳しく解説されています。著者の石田淳さんは、日本で唯一のADI行動科学マネジメント資格保持者。人材育成のプロフェッショナルで5年で90教室を開講する実力者です。アマゾンでもランキング44位、星4.5と抜群の評価です。私も読みましたが、大変感銘を受けました。おすすめの一冊です。


 『「続ける」技術』フォレスト出版